このブログでは、「NLP」「コーチング」「コミュニケーション」をテーマに取り扱います。
さあ、
「信頼を勝ち取るためのコミュニケーションとは?」というテーマで、
本ブログが開始しますが、
みなさんは「信頼」という言葉について、どんな風に考えていますか?
多くの人が
生きていく上での、他人との信頼関係について
考えたことは、たくさんあると思います。
信頼をうまく勝ち得たことも、
信頼を失ってしまったことも、
経験として多く積み上げてきた、今のあなたなら
この信頼を勝ち取ることの重要性について、
すでに大きな理解を示していることと思います。
「人はそんなに簡単には変わらない」
という言葉をよく耳にしますが、
私は、この言葉の「裏」の部分と「表」の部分の理解が必要だと思います。
確かに簡単には変わらないと、私も思いますが、
逆を言えば、ちゃんと何かをすれば「変わる」という事です。
そして「人」というのが、「自分」のことなのか「相手」のことなのか
によっても、意味合いが大きく変わってきます。
今日のテーマ「信頼を勝ち取るためのコミュニケーションとは?」
について話す前に、
以下の2つのことを前提に、本ブログではお話を進めていきたいと思います。
① 「相手」を変えるよりも「自分」変える方が圧倒的に労力が少ない
② 「自分」を変えるということは、前の自分を一時的に手放すだけ
(捨てるわけではない。必ず返ってくるもの。)
今回は、「信頼を勝ち取る」ということを、
相手が自分を信頼してくれる状態と定義します。
「相手が自分を信頼してくれるために、
自分は何をしたらいいのか」
という事を中心にお話しします。
その中で、自分が変わらなければいけない瞬間も訪れるでしょう。
それでも安心してください。
自分が変わることは、昔の自分を捨てることではありません。
あなたの中に、さらに別の方法も身につけるという事です。
自分の度量を広げ、今後のコミュニケーションを良好にするために、
役立ててみてください。
信頼とは
そもそも信頼とは、どんな意味なのかを
おさらいしましょう。
信頼(しんらい)とは、相手や対象に対し自分の期待した通りの結果が返ってくることが信じられること。
相手はあなたに対して、期待している通りの結果が返ってくることを信じています。
この状態を信頼と言います。
相手はあなたに対して「期待」もしているし、「結果」も求めているのです。
この期待と結果に答えるためには、
相手が何を期待し、どんな結果を求めているのかを、あなたが正確に理解する必要があります。
それでは、相手はいったい何を求めていると思いますか?
質問をする
相手が何を求めているのかは、
相手に聴かないとわからないです。
当然ですよね。
なので、相手に質問をたくさんして、
聴き出しましょう。
質問をすると言っても、
ストレートに「あなたは何を求めていますか?」
と聞いても、答えてくれないでしょう。
相手も、「自分が求めていること」を
正確に伝えられる人ばかりではありません。
しかも、それをあなたに話して良いという判断もすぐにできないのです。
なので、相手が求めていることを聴き出すために、
自然な質問をたくさん準備しましょう。
どんな質問をすればいいの?
と思うかもしれませんが、
ここで大事なポイントをお伝えします。
あなたが相手に興味を持つこと。
知的好奇心を持って、相手に接すること。
非常に大事です。
要は、あなたが相手を知りたい!という気持ちで
質問をすれば、自然な質問になります。
「私はあなたに興味があります」
このことが相手に伝わることが、
最も大事であり、かつシンプルな方法です。
これだけでいいの、やってみてください。
相手の話の疑問部分を、さらに聴く
あなたは知的好奇心を持って、
相手に上手に質問ができました。
素晴らしいです。
相手は、「この人は、私に興味を持ってくれているんだな」と感じています。
ここまでの運びは完璧です。
さて、相手は、あなたの質問に答えてくれています。
しかし、相手は決して「話のプロ」ではありません。
自分の話を正確にかつ簡潔にあなたに伝えられるとは限りません。
それをまず知りましょう。
そして、あなたが感じる「ん? 今の話ってこっち? それともあっち?」
と理解しきれない時があると思います。
この疑問部分をそのまま相手に伝えましょう。
確認するのです。
「こういう話で合ってる?」というように。
これを「メタモデルで質問をする」と言います。
NLPの中では非常によく使われる言語コミュニケーションの方法です。
これには2つの良い効果があります。
① 相手は「ちゃんとこの人、話聴いた上で、質問をしているなぁ」と感じる
② あなたは、正確に相手のことを理解できる
相手の、あなたへの信頼がさらに増すことは、
言うまでもないでしょう。
相手も完璧ではありません。
もちろんあなたも完璧ではありません。
そしてそれで良いのです。
疑問があれば、さらに聴く
これだけで、相手はあなたへの信頼が増すのです。
シンプルで、かつ効果的な方法です。
相手が使った言葉を使う(バックトラッキング)
これは少し上級編です。
相手が使った言葉を、あなたはなるべく、そのまま使いましょう。
相手が「楽しい」といったら、
「楽しいですよね!」と言う。
「ワクワクしますよね」とか「嬉しいですよね」とか
言い換えてはいけません。
相手が使った言葉は、
自然と流れるようにその言葉を使っているので、
大事な意味が込められて使っているとは、
感じられないことが多いのですが、
実は、すごく大事な意味が込められています。
なので、それを簡単に言い換えられると、
相手は嫌な気持ちになります。
相手の言葉を大切に扱ってください。
同じ言葉を使うことで、
相手はあなたへの信頼をさらに増す結果を生み出すことができます。
相手のペースに合わせる(ペーシング)
これは相手の話すペース、
つまり、話す「スピード」や「トーン」を感じ取って、
自分も同じペースで話すことです。
相手が、ゆっくり話すなら、
あなたも、ゆっくり話す。相手が、高いトーンで話すなら、
あなたも、高いトーンで話す。相手が、はっきりとした口調で話すなら
あなたも、はっきりとして口調で話す。
相手は、自分と同じペースで話してくれる人に
自然と信頼を寄せることができます。
相手が、普遍的に求めていること
冒頭に、
「相手が何を期待し、どんな結果を求めているの」を、あなたが正確に理解する必要があります。」
と言いました。
それを理解するために「質問をする」という事が
大事であるとお話ししましたが、
実は、相手が何を期待し、どんな結果を求めているのかを
わざわざ聴かなくてもいい方法があります。
というのも、
「相手が求めていること」
言い換えれば、
「人間が、普遍的に生まれながらに相手に求めていること」
が、1つあります。
これは、確実に誰しもが求めていることです。
それが
ありのままの自分を認めてほしい
です。
人間は誰しも必ず「ありのままの自分を認めてもらう」ことを求めています。
つまり、あなたは、相手からの信頼を勝ち取るために、
あなたがすべきことの一つは
あなたは、「相手のありのままの姿を認めてあげる」ことなのです。
相手がありのままの姿でいることを認めるために、
あなたは、知的好奇心を持って、今の相手に「質問をする」のです。相手がありのままの姿でいることを認めるために、
あなたは、疑問を解消するために「聴く」のです。相手がありのままの姿でいることを認めるために、
あなたは、相手が使った言葉を「使う」のです。相手がありのままの姿でいることを認めるために、
あなたは、相手のペースに「合わせる」のです。
相手の信頼を勝ち取るために、
私は、テクニックをお伝えしていたわけではありません。
相手の信頼を勝ち取るために、
私は、その本質をお伝えしていたのです。
テクニックだけでは
コミュニケーションのプロにはなれません。
お伝えした
「質問をする」
「疑問を聴く」
「相手の言葉を使う」
「相手にペースを合わせる」
という方法は、
人間が普遍的に持っている「ありのままの自分を認めてほしい」
という欲求にもアプローチできるから
お伝えさせていただきました。
この方法は、実際に私が使っている方法です。
おそらく今では、無意識で使っているほどに、
たくさん使ってきました。
そして実際に、色々な方から信頼をしていただくようになりました。
信頼を勝ち取ることの重要性を理解しているあなたは、
おそらく明日には、この方法を無意識で使えるようになるための
準備を始めていることと思います。
ぜひそのままコミュニケーションのさらなるプロを目指して、
一緒に進んでいきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
信頼というキーワードを中心に、
コミュニケーションについて色々お話しさせていただきました。
シンプルな方法ですが、
実は、奥の深い方法でもあります。
この機会に、自分にしっかり身につけて、
今後のコミュニケーションをより良好に
より素晴らしいものにするために、
行動してみてください。